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No.14

2022.07 『ネバーエンド』 / 類司



ペーパーを出すことができなかったので、私が描いた話について少しだけ書き残します。


・ひとりの海
 ラブリーサマーちゃんの『水星』のカバーが大好きなので、なにかこの曲を下地に文章を書きたい!と思ったのがはじまりだったのですが、想像以上に孤独感が強い感じになってしまいました。元はtofubeatsの曲ですが、ラブサマちゃんのイントロから出るさみしさみたいな雰囲気や、鍵盤のメロディがシンプルなところも飾ってなくて良いですね。カバーともに共通することですが、「きらきら光る星のはざまで 二人踊り明かしたら もっと輝くところに 君を連れて行くよ」という歌詞が凄まじく好きで、そんなことを思う類がいたらいいなと、本当は思って、いたのですが……独白で類→司になると、やはり孤独感を強調してしまうようです。
 しずかの海はもしかしなくても某なんとか乱舞で知った言葉で、かなり気に入っていたので入れました。実際に月にある場所のことを指すようで、某作品では望みのある場所、みたいな前向きな羨望を向けるような使い方がされていたのが強く記憶に残っていますが、そこに一緒に立っても・連れてきても、のような使い方をここではしています。
 臆病さは孤独を生んでさみしいけど、どこかみていて安心してしまうので、類のことをついそのように描きがちです。ごめんだけれど、許してね。


・アイスの話
 一年前、フォロワーさんのもくりに参加していたとき、ほとんど聞き専で聞いていた(はず)の「サーティワンで何を選ぶのか」談義を聞いていて、勝手に私が思いついた話です。おそらくですが、誰かが「ラブポーションサーティワンって類に言ってほしい」みたいなことを言っていた気がする……けど、流石にもう一年くらい前の話なので何も覚えていないです。思いついたのも当然一年前なので、だいぶ古い話を掘り起こしたことになります。お蔵入りにならなくてよかったです。今読むと、だいぶ恥ずかしい話でしたね。


・もしもの話
 これも古い話を掘り起こしてお蔵入りを免れました。もしも○○が起きたら、という最悪な事態のことを想定した話を考えるのは割りと癖づいているので、大体もしもから始まる話が多いです。 
 一年前なのでもはや他人の考えた話なのですが、司が「本当になる」とたしなめるのは、咲希ちゃんのこともあると思うと、わりと辻褄が合って面白いな、と思います。そう考えると、あんまり笑えない冗談って司は好きそうじゃないですね。  後は多分、類に「君がいなくなったら なんとしてでも見つけ出すさ」「~僕の一等星なんだから」と言わせたかったんだろうな。その辺りのは今も読んで好きなセリフだなと思うので、多分一年前の私も、そうなのでしょうね。


・ふめつのこころ
 もはや私の全自カプ『ふめつのこころ』がいい、と言いたいレベルで『ふめつのこころ』という曲が好きなので、それをベースにできた文章です。この場でなぜパソコン音楽クラブremixじゃないといけないのかというと、そのremixのイントロの音を聞いていると光・ライトが明滅しているような感じがするから……という私の勝手な印象のせいです。(確かなんか、類司について語る会みたいなのが一年前にあって、そのときにもイメソンとして挙げたと思います)
 クリスマスの大きな飾りが明滅するみたいでかわいいな、と思っていて、そんな風に変わる類の気持ちがあり、それを類自身が自分の中に閉じ込めておく、みたいなイメージです。いつかgifでイメージを描き表したいなとも思うんですが、動画はいつになるのかもわからない未達成目標なので、ハードルが下がったらやりたい。
 あとは彼らは渋谷にやたらいるイメージなので、そういうのも込めました(最後のあとがきは自分で撮った渋谷の写真ですが、そういう意味でもつなげています)今の渋谷は世の中の最新が集まっていて、おしゃれな電子音と人で溢れかえってる感じがします。気のせいかも。


・タイトルの話
 ワンダーランズショウタイムって永遠じゃないんだ、と思ってから思いついてつけたタイトルです。あとがきにもありますが、永遠ではないけど、自分の中に残る思い出としては永遠の時間になるという感じです。さみしいけど、閉園時間があるみたいに、終わる時間があるということなんでしょうか。類と司ってどれだけのことが思い出になって、これからもつながっていくんだろう。
 内容よりも、イメソンよりも、寄稿をいただくよりも後につけたタイトルでしたが、様々なものが、一瞬の・あのときの・あの時間の……という感じでつながっていったように勝手に感じるので、このタイトルにして良かったのだと思います。

あとがき